フロッピー > 仕組みと概要
フロッピーディスクの仕組み・概要についてご説明しております。弊社サービスをご利用頂くにあたり必ずしも必要な情報ではありませんが、お客様にとって有用な情報となるかもしれません。また、記録メディアの特性を把握する事で、大切なデータの保護に多いに役立つ事と思います。弊社サービスへのお申し込み前・お申し込み後でも、ご検討頂いている場合でも、障害の状況などをお知らせ頂く際の何かの参考になれば幸いです。難しい部分はスルーして構いませんので、お問い合わせの際は、お分かりになる範囲でご相談ください。
古くから親しまれてきた記録メディアである。一般的なパソコンのみではなく、業務用のワークステーションやワープロ専用機、工業用機械のデータ・ログ保存用にと広く使われてきた。しかし、それぞれのファイルシステムは機器ごとに固有である場合が多く、特にワープロ機用のディスクは、そのままの状態でパソコンに読み込むことはできない。
内部の薄いフィルムに磁気でデータを記録するため、強力な磁力により、記録されているデータが破壊される事がある。また、最近使用されている一般的な記録メディアの中で唯一、磁気ヘッドがディスク内の柔らかいフィルム(磁性体)に直接当たる仕組みのため、タイミングによってはドライブ内に混入した埃などにより、円形の傷を付けてしまう事がある。その他、繰り返し使用する事により次第に寿命と耐久性が失われていき、同様の傷が生じる事もある。物理的に傷のついた箇所は読み取りが不可能であるが、それ以外の領域は無事である事が多い。また、中心部にある金具が外れてしまうなどの物理的な障害が発生する事もある。
タイミング悪く、ドライブからディスクを抜いてしまう事で、必要なデータが記録されないままになり、次回以降のアクセスが行えなくなるケースある。その他、ディスク内に存在するファイルを直接編集する事はお勧めしない。頻繁な読み書きを繰り返す事で、ディスク自体の寿命が急速に短くなり、結果として上記のような物理的障害を発生させるケースが多い。ファイルの断片化も同時に引き起こされている事が多く、記録データの回収は難しくなる。ドライブから普段とは違う音が聞こえはじめたら、速やかにドライブからディスクを取り出すべき。使用し続ける事で、ドライブ装置の故障を引き起こす事もある。
スーパーディスクは120MBの記憶容量を持つメディアで、後に240MBモデルもリリースされた。通常のフロッピーディスクに比べ、外観ではシャッター部が異なるのみであるが、内部はレーザーサーボ技術を仕様するなど、高度な技術が組込まれている。接続は主にUSBポート経由で、フロッピーディスクドライブを持たないiMacやPower Macなど向けに、カラフルボディのものがリリースされていた。また、240MB対応ドライブは、特殊フォーマットにより、通常の3.5インチに32MBのデータを記録することもできた。しかし、通常のフロッピーディスクドライブからデータを読み出すことができない。画期的ではあったが、CD-R/RWの方がメディア単価が安く、専用ドライブを必要とするスーパーディスクに比べて互換性が高かったため、残念ながらほとんど普及しなかった。富士通製ワープロ専用機OASYSの一部のモデルに採用されていた。